◉無許可土砂埋立てを続けていた野見山産業株式会社(飯塚市・野見山忠道代表取締役)の処分場に、福岡市発注の公共事業で発生した土砂が持ち込まれていた可能性を示す資料が、福岡市に保存されていることがわかりました。資料は、同市が情報開示した建設発生土確認票です。この処分場は許可区域は掘削されていて土砂埋立ての実績はなく、区域外の土砂埋立てはすべて無許可であることを福岡県と業者が6月9日の現地説明会で認めています。
◉確認票によると工事名は「平成29年度アイランドシティ(市4工区・みなと香椎3丁目)外地区下水道築造工事、工事場所は同市東区みなと香椎3丁目外地内で、請負業者は九州総合建設株式会社(同市東区・河本裕一代表取締役社長)です。下請業者名記入欄には、記載がありません。
処分場所は、筑穂元吉872番33、野見山産業株式会社とされ、会社の印章があります。処分土量については、この欄だけ手書きで12298㎥、欄外に12250㎥と書き込まれています。
◉別の確認票によると工事名は「東区三苫8丁目地内釘ケ浦大池堤体改良工事」、工事場所は同市東区三苫8丁目地内で、請負業者は山中商会(同市東区・山中博文代表)です。
下請業者名記入欄には野見山産業株式会社、処分場所の欄には同社所在地と代表取締役の名前の印、それに会社の印章があります。処分土量は1201㎥と書き込まれています。