大日寺土砂埋立/事業者が申請を取り下げたが⋯飯塚市で

龍王山中腹にある大日寺の谷間への土砂埋立計画は、事業者のC-NA企画が1月14日、申請を取り下げると福岡県と飯塚市に届けました。「諸般の事情」(18日付け「毎日新聞」)とのことで理由はわかりません。同社や事業譲渡による再申請も考えられ、地域ぐるみのチェックが必要です。

土石流土砂災害警戒区域の谷間の真上です。7万立方メートルもの土砂埋立の許可申請は、熱海土石流災害があった昨年7月です。

 「先行着手した」(12月11日・大日寺公民館)と業者が認めたのは、許可申請前の2月のことです。福岡県の指導記録には「3000m2超える土砂埋立計画がある限り、土砂条例許可申請が必要となる」(2月25日付け)とあります。作業の中止は求めましたが、土砂撤去など原状回復は指導しませんでした。それどころか「許可申請するよう指導を行う」「許可が出されるまでは、造成を行わないよう指導する」(3月8日付け)と続きます。測量士作成の図面は6月15日付けとなっています。そして7月の申請です。

市自然環境保全条例の手続き申請が10月26日になったのは、福岡県の許可が迫っていたからでしょうか。

 福岡県は、住民にきちんと説明すべきです。

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