飯塚市議会3月定例会最終日、新体育館移動式観覧席の入札に係る官製談合等調査特別委員会の報告に対し、調査継続を求めた川上直喜市議の討論を紹介します。
●100条調査終了に対する反対討論
20230317 日本共産党 川上直喜
日本共産党は、新体育館移動式観覧席の入札に係る官製談合等に関する100条調査の終了とすることに反対です。
飯塚市議会は先に、坂平末雄市議会議員・副議長を証人喚問拒否により、議員提出議案第1号、不出頭に対する告発についてを賛成多数で議決しました。告発状は議長においてすみやかに検察庁に送られるものです。真相究明は、これから重要な段階に入るわけです。まさに、このときに調査を終了するのは、市民の期待を裏切るものではないかと考えるものです。
今回調査は、市議会議員が絡んだ官製談合等疑惑の究明を、市長不在、坂平末雄市議会議員の証人喚問拒否など、疑惑究明の困難を排除しながら、市議会議員と最高幹部クラスを含む市幹部、大手ゼネコンを含めた関係業者らの官製談合および談合の土壌、とりわけ、坂平末雄市議会議員・副議長が指名業者の株過半を保有し、2億円を超す債権を持つことを資産報告書によって知るべき立場にありながら、誘われれば、ほぼ断ることなく飲食に気軽に応じる、それを周りが知りながら容認する市役所内部の体質、それが部長クラスまでまん延している様子、特定の市議会議員と長期にわたって私的で深刻な交流のある職員の人事異動の違和感、さらに市幹部OB、副市長の関与まで明らかにし、官製談合等疑惑の構図の輪郭を浮き彫りにするなど、坂平末雄市議会議員と入札業者との関係性を含めて、新たにいくつかの重要な成果をあげて、今日を迎えています。官製談合疑惑の究明の視点から、とくに、鎮西小中一貫校整備工事、オートレースメインスタンド整備工事をめぐる業者選考や入札と共通した条件が、片峯市長が自らも加わったと明らかにした、賭けマージャン事件をきっかけにスタートした片峯市長・梶原副市長の体制のもとで急速にまん延し、官製談合の構図が色濃くなっていったのではないか、この間、坂平末雄市議会議員・副議長との関係がどのようなもので、どう発展していったか、いかなかったか、さらに議長選挙への関与がなかったか、市長にただすべき点も少なくありません。
そのうえで、私は今後の課題として、少なくとも、
1点目・市職員と新体育館整備事業に係る業者や市幹部OBの関係性について
2点目・新体育館の指定管理者であるスポーツ協会の関与について
3点目・安藤・間・九特興業、アイ・インテリア、コトブキシーティングのそれぞれの関係、および、坂平末雄市議の位置と役割について
4点目・それらの関係者の証人喚問について
5点目・福岡ソフトウエアセンター高倉孝代表取締役の当時の梶原善充副市長の発言に関する証言について
6点目・久世賢治副市長の福岡ソフトウエアセンター高倉孝代表取締役の訪問と助言に関する発言について
7点目・飯塚市の内部調査と結果の報告要求について
8点目・以上に関する片峯市長の関与を聞くための証人喚問について
もともと100条調査特別委員会は、調査期限を調査終了までとしており、3月議会の会期とは別に、委員の議員としての任期中、調査を継続できるものです。私は、これまでの重要な成果を踏まえて、さらに踏み込んだ調査継続が必要であると考えますので、調査終了とすることには反対です。
以上で私の討論を終わります。