白旗山メガソーラー乱開発NO! 川上なおき市議が3月議会で一般質問

飯塚市白旗山メガソーラー乱開発ストップを訴え、住民のみなさんと10年にわたって頑張ってきました。2015年6月議会から議会のたびに取り上げ、一般質問では30回になります。災害が心配な季節が近づいており、安全確保対策が急がれます。

川上なおき市議一般質問

川上議員 第2は、自然環境保全と災害対策についてです。1点目は白旗山メガソーラー乱開発についてです。この間の経過を伺います。

市民環境部長 2015年、平成27年9月14日に事業者であります、株式会社一条工務店から飯塚市自然環境保全条例に基づく事業計画届出書が提出されております。同日に林地開発許可申請が福岡県に提出され、翌2016年、平成28年3月31日に林地開発許可が出されております。
以降、条例に基づく住民説明会等がございましたが、2018年、平成30年6月26日に林地開発行為者地位承継届書が県に提出されております。翌6月27日に飯塚市自然環境保全条例に基づく、事業者変更届出書が提出され、内容的には、株式会社一条工務店から合同会社アサヒ飯塚メガソーラーに事業者が変更されたということでございます。
2019年、令和元年12月9日から本体工事が着手され、2022年、令和4年7月14日に林地開発行為完了届が事業者から県に提出されています。
同年9月13日に県による完了検査が行われ、9月27日付で福岡県から事業者に対し、林地開発完了確認通知書が発出されております。同日、飯塚市自然環境保全条例に基づく事業完了届が市に提出されております。

川上議員 これから数十年にわたる、長期にわたる、災害防止、安全対策が求められます。まず今年の集中豪雨、台風に耐えられる状況になっていると言えるのか、責任ある答弁を求めます。

市民環境部長 台風等の災害に耐えられるのかということになってるのかという御質問でございますが、先ほど申しましたように9月13日に、県が完了検査を行っております。9月27日に完了確認通知を出しております。その中で関係法令に基づいた審査基準によって、検査が行われたというふうに考えております。

川上議員 私は、週に1度は現地を調査しています。二瀬エリアは水害対策はB調整池ですけれども、このエリアに降った雨は水路を通ってきちんとこの調整池に流れ込むようになっていますか。

市民環境部長 そのようになってなっておると思います。認識しております。

川上議員 福岡県が許可条件になかった盛土を認めたために災害が発生した新相田自治会18組付近には、擁壁が2か所つくられています。コンクリート製の擁壁には水路がありますが、排水先を見つけることが出来ません。どうなっていますか。

経済部長 擁壁の上部の水路につきましては開渠のほうで、しっかり外から見えるようになっておりますけども、そこからB調整池までの間は、のり面を通っていますので、暗渠でパイプのほうを中に埋め込んでそちらのほうに水の流れの形ということを、完了検査のときに県と一緒に事業者と確認しております。

川上議員 もう一つの擁壁はプラスチック製です。ここでも排水先を見つけられませんでした。どうなっていますか。

経済部長 黒い擁壁のほうだと思いますけども、あの分につきましては、基本の自然流下なんですけども、水が集まったときのために、素堀りで水路を掘ってありまして、そちらのほうに水を集めて水路に流すという形で聞いております。

川上議員 現実には雨が降って泥水があふれ出てるわけです。雨が降るときに検査に行かないといけないですよ。
 強風によってパネルが飛散すれば水害とは異なる深刻な被害が生じかねません。二瀬エリアのけやき台に近い急斜面パネルの設置状況はどのようにチェックしていますか。

市民環境部長 まず、太陽光パネルを支える支柱については、地中1・5メートルから3メートルまでくいが打ち込まれておりまして、先端部が地中で広がり土に食い込ませるような仕組みとなっていますので、くいの摩擦抵抗も増え、また支柱にパネル架台等の加量も加わるため、容易に抜けない構造となっております。
 その部分につきましては、関係法令に基づいて引き抜きの試験も行われて、基準を満たしているということでございます。
川上議員 支え棒は全部で何本あって何本引き抜いて検査したんですか。

市民環境部長 すいません。何本引き抜いて何本検査したのかということまでは把握しておりません。

川上議員 何本引き抜いたか分かるでしょう。

市民環境部長 すいません、繰り返しになりますけど、ちょっと、何本引き抜いて何本検査したのかということまではちょっと分かりません。

川上議員 あなたは支柱を引き抜いたのを見たことがあるんですか。

市民環境部長 この9月13日の完了検査のときには、市の職員も同行しておりますので、そのときに何本という数まで数えていませんが、そういう確認はされていたというふうに認識をします。

川上議員 時間をとってもいいから、課長に確認してください。何本、引き抜きを現場でしたのか。

議長 川上議員、今ですか。(発言する者あり)暫時休憩いたします。本会議を再開いたします。

市民環境部長 先ほどのくいのちょっと答弁で修正をさせていただきます。大変申し訳ございません。私、完了検査のときと申し上げましたが完了検査前ですね、前の段階でくいを打ち込んだときに、何て言いましょうか、引き抜きの検査を行っておるというところでございまして、申し訳ございませんがその本数まではちょっと現時点では分かりかねます。

川上議員 見ていないことを議会で答弁する。パネル飛散の危険性についてです。幸袋エリアのA調整池の真上のパネルは、大規模に中空に浮いたように設置されています。最も危険な状況ではないでしょうか。ここはどのようにチェックしましたか。

市民環境部長 その部分につきましても、先ほどと同じ答弁になりますけど、関係法令に基づいて、検査がされているというふうに認識しております。
川上議員 先ほどからの答弁が非常に信用しがたいし、疑問な点がたくさんあります。住民のみなさんは、直接、説明を聞きたいというふうに思うと思うんですね。
 私は2015年から9年間、議会のたびに一般質問でこの問題を取り上げてきました。副市長なぜだと思いますか。

市長職務代理者副市長 質問議員がこの問題につきまして、一般質問でいつも取上げておられます。これは、やはりメガソーラーが設置されている付近の住民の皆様方の安心安全な生活が本当に維持できるのか、その部分で御質問されておったというふうに認識しております。

川上議員 第1はそれです。もう一つ、最も大きい理由の一つは何か。
 住民の合意もなく、市議会の反対決議にもかかわらず、乱開発進めてきた業者が、それを許可した福岡県が、そして住民を守る立場にあるはずの飯塚市が、市民に対し、まともに住民説明を行わない、この現実があるからなんです。
 災害が多発する季節が近づいています。飯塚市は、住民説明会、いつしてくれるのか、お尋ねします。

市民環境部長 昨年10月17日に福岡県に対しまして、林地開発行為の完了に伴う現地視察等の実施についてということで市長名で要望文書を県に出しました。それを受けまして、12月15日に、事業地を含む隣接する関係自治会長と事業者との間で話合いの場が設けられて、翌週12月22日に現地視察が行われております。その後、本年1月30日及び31日に事業者と関係自治会との間で協定書の締結が行われております。

川上議員 副市長、住民説明会はもうしないっていうことですかね。どっちなんですか。もう少し待てと言ってるんですか。

市民環境部長 住民説明会を開催しなければならない理由といいましょうか、その辺につきましては、1番事業地に隣接してあります関係自治会との、先ほど申し上げましたように協定の締結がなされております。
協定の内容につきましては、詳細については、ここでは差し控えますが、防災関係とか、今後の維持管理のこととか、そういうふうな締結でございますので、今後、事業に起因することで、何かご相談等があれば、私どもも、県のほうも、対応を図ってまいりたいというふうに考えております。

川上議員 確認します。住民から要望があれば、説明会をすると。これは梅雨の前に、手だてが打てる時期にやってもらわないと。災害が起きてからでは遅いです。

※白旗山メガソーラー乱開発から、地域住民の安全と暮らしを守る取り組みは、今後いっそう重要です。ご意見をいただければ幸いです。
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