関の山を守ってほしい⋯市議会が売却議案を否決・住民請願を可決

 地元合意なく提出された関の山の鉱業権と市有地を売却する議案を初日の6日に否決した12月議会は、最終日19日深夜、本会議での議案質疑を3回までに制限する議員提出議案を否決し閉会しました。

 川上直喜議員(日本共産党)は、関の山鉱業権・市有地売却に反対し討論、白旗山乱開発ストップ、関の山鉱業権売却仮契約書の破棄、国民健康保険税の子どもの均等割の全額免除、筑豊ハイツ再整備工事事故損害の業者への全額賠償請求を求め質問しました。

 

「関の山はもうあきらめよ」と麻生セメントに申し入れを

 関の山の鉱業権と市有地を売却する議案の否決、売却に反対する地元自治会の請願の可決は、年末のビッグニュースでした。

 麻生セメント関連の関の山鉱山(株)は、「鉱害はすでに解決した」と国に主張するためか、早くも9日には農業用水確保をはじめ地元対策の打ち切りを表明するなど、新たな動きを開始しました。

 市は、閉会後の24日、関の山鉱山(株)と協議し不動産売買仮契約書(鉱業権)(市有地)を解除する合意書を交わしました。鉱業権は放棄し国に返上する方向とみられます。

 市有地を売らなければ、関の山を守ることはできます。地域の共同を広げる取り組みが、ますます大切です。

 川上議員は、「麻生セメントに『関の山』はあきらめるよう申し入れを」と、一般質問で市長に要求しました。

 

議案質疑 3回に制限する議案を否決

 市政の監視とチェックは、市議会の大事な仕事です。議会での質問は、決定的なカギです。一分一秒も無駄にはできません。

 飯塚市議会が本会議での議案質疑で採用している『1問1答方式』は、たいへん効果のある制度です。関の山の鉱業権と市有地の売却議案提出の不当性を明らかにするうえでも、大きな力を発揮しました。

 道祖満議員が提出した議会改革条例案は、市民の意見も聞かずにつくられ、議案質疑を3回までに制限するものでした(佐藤清和議員と田中武春議員が賛同者)。

 最終日の19日深夜、質疑と討論の末に、否決となりました。  

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