職権濫用で議運と常任委を壊した江口議長に 12月議会でも党派を超えて辞職勧告決議 飯塚市議会

#飯塚市議会 #辞職勧告決議 江口徹議長に対する議長辞職勧告決議案が12月18日、賛成多数(賛成20・反対4)で可決しました。日本共産党の川上直喜市議が提案者となり、党派を超えて19市議が賛成者となりました。賛成討論に対して反対討論はありませんでした。辞職勧告決議は「飯塚市議会は、地方自治と住民自治の原則の立場から、市政の監視機関としての議会の権限行使の正しい回復のために、江口徹議長に対して直ちに辞職願を副議長に提出するよう厳しく要求する」としています。全文を紹介します。議案はダウンロードからでも、お読みいただけます。

 江口徹議長に対する議長辞職勧告決議 2025年12月18日 飯塚市議会

 飯塚市は今後、住民サービスや住民負担に関わる政策を含めて各分野の事務事業の見直しとともに、第3 次総合計画策定の検討など重要な時期を迎え、市議会の監視機能の役割はますます大きくなる。 地方自治の本旨は住民の福祉の増進を図るところにあり、二元代表制のもとで市議会は市政に対する監視機関として責任を果たさなければならない。

江口徹議長は令和7 年6 月6 日、閉会中に、調整もないまま飯塚市議会委員会条例第8 条第1 項ただし書きにより議会運営委員会委員及び全議員を対象に常任委員会委員に指名した。民主的な議会運営の集約である飯塚市議会の先例を議長が守らず、法の立法趣旨を無視したものであることはすでに明らかとなっている。この指名以降は議会運営委員会及び常任委員会は機能を停止し、各種審議会委員も選出できない事態が続いている。 江口徹議長が直ちに辞職願を兼本芳雄副議長に提出すれば、市民に理解される透明で公正なあり方で新しい議長が選出され、議会運営委員会とすべての常任委員会は民主的に確立され機能回復はすぐにも実現できる。すべての各種審議会への責任も果たされる。広報いいづか2026年1月号の市議会の新年の挨拶も不掲載にはならない。

  9 月定例会における辞職勧告決議の後も江口議長は、市議会の意思を真摯に受けとめることなく議長職に執着して辞職せず、しかし事態打開のための会派・議員との調整は放棄し気力を失ったまま漂うように時を過ごした。

12 月定例会を迎えるにあたり江口議長は、市長提出議案36 件の審査について常任委員会への付託を省略すると非公式かつ非公開である議会運営に関する協議の場で提案し批判を浴びていったん撤回した。6月議会、9月議会に続いて議会の形骸化を進行させる危険なものであった。その後の議長が招集した常任委員会の正副委員長の互選は、立法趣旨に違反して6 月6 日に一方的に任命された委員に呼びかけたものではあったが、事態打開の努力も見られず、結果として成立しなかった。そしてついに常任委員会への付託省略は押し切られるところとなり、追加議案2件及び請願2件についても議長は同じ手法を主張した。

こうした中で議案審査は、本会議での議案質疑だけとなった。議案1 件ごとに質疑、討論、採決という審査を12月12日、15日、16日、17日、さらに最終日の18日午後まで続けてなお、未審査23 件を残す事態に陥った。審査できた議案についても質疑は不十分で、議員の賛否の判断とともに市政にかかわる大事な点を市民に発信し、教訓を残す上で大きな弱点となった。江口議長の責任は重大である。この過程で市職員、教職員の給料改定に係る議案の審査を先行して行わない判断を示したことも指摘しなければならない。

飯塚市議会は6 月24 日、「5 月臨時会から6 月定例会にかけた議会運営の反省に関する決議」を可決し、「議会運営の誤りを深く反省し、市民に謝罪するとともに、今回の教訓に学び地方自治法及び関係法令を遵守し、多年にわたる民主的な議会運営の集約である先例を尊重し、議長の行為によってかかる事態が再び起こることのないよう決意を表明する」との立場を表明したが、今日まで江口議長によって事態はさらに深刻化している。9 月定例会において、江口議長が職権を濫用し独断専行に走る口実となった委員会条例第8 条第1項ただし書きを改正し再発を防止することに、すべての議員が賛成した。9月定例会での辞職勧告決議案については、反対討論を行う議員もいなかった。江口議長は市議会において信はなく、市の業務に混乱をもたらし、市民から批判を浴びている。

江口議長はすでに、これからの時期に求められる議長権限の正しい行使への気力を失って久しく、今後さらに議会運営において誤りを繰り返すことは明らかである。飯塚市議会議長がこのように汚名を日々刻み続けることは許されない。江口議長が漂うように気力なく議長職に座り続けることに、また、市民を忘れて意地を張り続けることに、どれほどの意味があるか真剣に考えたことがあるのか、厳しく問う声を聞いているはずである。

よって飯塚市議会は、地方自治と住民自治の原則の立場から、市政の監視機関としての議会の権限行使の正しい回復のために、江口徹議長に対して直ちに辞職願を副議長に提出するよう厳しく要求する。          

                                           

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