⚫︎水道料金値上げ 水道料金を5年前に35%値上げした飯塚市が、来年度は22%値上げ、さらに5年後にも同程度の連続値上げへ動き出しました。上下水道事業の経営戦略の見直しとセットです。11月28日午後、市役所穂波支所で行われた上下水道事業経営審議会(第2回)に武井政一市長の諮問書を提出しました(内容を別記)。提出資料に基づく企業局の説明を受けた委員からは、「前回の衝撃的な35%値上げに続いて、今回22%値上げはどうか」「値上げしなくて済む方策は何かないのか」「今日ここで承認を求められても責任が重い」との意見が出されました。市民に納得の得られる資料と説明により、値上げの必要性、値上げ幅の検討を行うことにしました。次回は1月23日で調整に入ります。日本共産党の川上直喜飯塚市議が傍聴しました。

⚫︎下水道使用料値上げ 企業局の説明は、32年間に5年ごとに連続して値上げするものです。まず令和9年度から10%値上げを実施する考えです。最終的に現行の2.3倍程度になると言います。将来の終末処理場の建替えに備える新たな資金(約38億円)を確保する目的との説明です。建替え終了後も借金返済のために値上げした水準は下げられないとの説明がありました。改定の必要性についても、次回以降に審査とすることになりました。※新しい終末処理施設建設(2048年から2051年)総事業費は139億円を見込み、財源は補助金約69億円・借金約32億円・不足約38億円との説明です。

⒈諮問事項
・飯塚市上下水道事業の経営戦略の見直しについて
・飯塚市における水道料金及び下水道使用料の適正な水準について
⒉諮問の趣旨
水道事業及び下水道事業は、市民生活におけるライフラインとして重要な役割を担っており、令和2年度には飯塚市上下水道事業経営審議会の答申を受け、経営戦略を策定しました。
これに伴い、水道事業については約35%の料金改定を実施し、両事業ともに今後の経済情勢等の変化に対応できるよう、5年を目途とした定期的な料金水準の見直しを行うことが妥当であること、自然災害や突発的な事故等への対策を着実に実施すること等の意見を踏まえ、経営戦略上の目標達成に向け今日に至るまで事業運営に努めてまいりました。
しかしながら、施設・管路の老朽化の進行や物価高騰等、経済情勢の変化により事業経営はますます厳しい状況になっており、今後将来にわたり安全で安定的なサービスを提供する事業運営と健全な経営を行うためには上下水道両事業ともに経営戦略の見直しを行い、その財源を確保することが重要な課題となっています。
このような問題を解決し、持続的、安定的に事業経営を行うためには、耐震化を併せた既設老朽管路更新のスピードアップ、今後の更新費用削減のための施設の最適化、将来の資産管理を見据えた投資・財政計画の見直しは、経営基盤の強化において極めて重要であると考えております。
以上のことから、本市上下水道事業の経営戦略の見直し及び水道料金及び下水道使用料の適正な水準について、貴真議会のご意見を賜りたく諮問いたします。