30億円も余計にかかる移転新築でなく大規模改修の検討を⋯⋯飯塚市体育館で川上市議

飯塚市は昨日開催の市議会の調査特別委員会で、市中心部にある飯塚市体育館(第1、第2)の移転新築建替に関する予算を来年度計上する考えを示しました。現在の施設を大規模改修すれば15億5000万円程度、移転新築建替なら45億円程度の費用がかかることを、市はすでに明らかにしています。

移転候補地としては、当初、市が広さだけを考慮してあげた5つのうち、市周辺部にある目尾健康の森公園の上空に高圧線が走る空き地、公営ギャンブルのオートレース場に近い鯰田市民運動公園サッカー場が残されています。昨日の審査では、2つとも不適当な要因があることがそれぞれの委員から詳細な指摘がありました。

日本共産党の川上直喜市議は、前回委員会で要求し提出された他都市の大規模改修の実例を示し、飯塚市で大規模改修する方式が市長の諮問機関でも、市役所内部でも十分に検討されていない事実を指摘しました。

5月8日の答申書の提出を受けたが、7月26日の庁議では決めず、8月2日に副市長、関係部長を集めて決断した市長は、有利な借金制度があるうちにやるべきだと判断した、との趣旨の答弁をしました。川上市議は、耐震診断をせず、どこをどう補強しいくらかかるか、まともな検討をしていない市長の答弁は説得力に欠けるという指摘をし、次回、諮問機関が移転新築が望ましいとしてあげた5つの理由を、市長がどう検討したか、しなかったかについて質問すると通告しました。

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