新庁舎建設費9億円増額予算案に対して、日本共産党の宇田川亮町議が行った反対討論を紹介します。
●反対討論 議案第58号令和4年度鞍手町一般会計補正予算(第4号)に対し、日本共産党を代表して反対討論を行います。
この補正予算は、8月に行われた庁舎建設等の入札が不調に終わり、しかも予定価格より約10億円もの差が生じたことから予算を上乗せするものです。
これは、庁舎建設及び関係する事業や中央公民館の大規模改修新庁舎建設費9億円増額予算案への反対討論などを含めたもので、総事業費は、元々約36億円でした。それから物価高騰などもあり、約44億円に、さらに53億円となっていきました。
町では、令和2年4月に住民説明会を行いましたが、総事業費53億円に対し、財源や返済の心配をする声がたくさん寄せられました。また、平成30年12月の住民説明会で、町長は「これまでの住民説明会とは、決定後の説明が多かった。行政主体から住民主体に変えたい。」と答弁されています。
9月に行われた町長選挙でも、予算を上乗せして現行の庁舎建設を進めるとは言ってなかったはずです。住民の声を聴かずにこのまま進めるべきではないと判断します。そして、予算案が採択されたとしても、住民の皆さんに丁寧に説明するよう要望します。
庁舎建設は喫緊の課題だと認識しています。しかしながら、財源や起債の返還について、町がすすめる事業は庁舎建設だけではありません。物価の高騰などで、全ての事業費が膨らんでいくのは間違いないと思います。今後の財政運営などを考えれば、必要最小限のコンパクトな庁舎にすることを申し述べて反対討論とします。