住民の安全対策を後回しにした白旗山メガソーラー開発事業者(アサヒ飯塚メガソーラー×ノーバル・ソーラー)に厳しい批判が広がっています。川上直喜市議は12月議会で、①市長が工事差止仮処分申請を検討すること②県知事と九州経済産業局長に許可取消を申し入れることを求めて熱く質問しました。
生命・身体の安全性を害する恐れが生じている
市長は適正な措置として工事差止仮処分申請を
▼市自然環境保全条例は、「生命、身体の安全性を害するおそれ」があるときは、市長は適正な措置として差止訴訟を含む裁判までする、あるいは住民の訴訟に協力する考え方に立っているとの説明があります。
▼重大な恐れが生じているいま、片峯市長の決断が求められます。12月議会での質問と答弁を紹介します。
【川上】B調整池付近には多くの住宅と通学路とともに、市水道局の上高雄ポンプ場もあり、土石流など重大災害が発生すれば取り返しがつかない。工事差し止めの仮処分申請を緊急に検討すると答弁できないのか。
【副市長】仮処分のことも含めて、県に強硬に申し入れを行う。
法令違反覚悟の大規模な森林伐採を県が追認していいのか
県は許可条件違反に対し開発中止命令を
国は森林法違反でメガソーラー認可取消を
▼ノーバル・ソーラーは、調整池を完成させずに森林伐採と土砂工事を強行し許可条件違反で県の行政指導を受けたことについて、市教育委員会の指示があったからだと投資家に説明しています。教育部長は12月議会で、「必要な範囲だけを指示した」と否定しました。
▼アサヒ飯塚メガソーラーは、防災工事を先行させず森林伐採と土砂工事を一緒に進める工程表を配布し、住民の抗議を押し切って工事を進めています。
▼調整池を完成させずに本工事を行うのは許可条件違反で森林法違反です。法令違反を覚悟の上の極めて悪質な行為です。
▼ところが県担当課は、ノーバルの許可条件違反を確認し行政指導をした後も、県議会で追及されるまで3か月も地元住民や飯塚市にウソをついて隠し続けました。アサヒの違反行為も追認状態です。
【川上】市長は、事業者と県の持ちつ持たれつのかばい合いを厳しく指摘し、知事が担当課の仕事を監察して是正し監督処分を行い、国に通知するよう申し入れるべきだ。
九州経済産業局には、県が監督処分をしない事情も説明して認定取消を求めてもらいたい。
【副市長】許可違反であれば経済産業局に通知してくださいと、通知すれば当然認可取り消しとかそういうことになっていくので、知事に強硬に申し入れる。(12月議会質問)